とはいえ、彼はハワイ島の短大へ進学をしてしまった。
この時点で進路を変更する訳にはいかず、一旦オアフ島に引き返したものの、またあのジャングルに戻り、生活する覚悟はできていた様だ。
全くの根性なしながら、引き返す根性もなかったのだろう。
オアフ島のホストファミリーに改めて別れを告げて、ハワイ島に戻った。
彼は事前に調べて知ってはいたようだが、Hiloはとにかく雨が多い所だった様だ。
一日中雨が降っていることは無いが、雨が降らない日は無いと言っても大袈裟でなはなかった。
雨の降り方も独特で、それこそ、バケツをひっくり返した様な雨が降る。
ただ、そんな雨が降った後は目が開けられないぐらい眩しく晴れて、虹が良く出ていた。
また、彼がHiloに来てショックを受けていたのがビーチに白砂が無いことだった。
Hiloのビーチの砂は全部黒だった。
むしろ、砂があるところは一部で、ほとんどは「岩」であだった。
海でビーチパラソルを出して本を読んでいる様な優雅な人もいなかった。
彼はこれからの生活が不安ではあったが、冷静さは少しずつ取り戻し始めていた様であった。
