Hachiroの大学時代(授業開始編)

Hachiroの大学時代(授業開始編)

Hachiroは心細さを感じながら、短大の授業が始まるのを待っていた。

短大が始まれば何かが変わると思っていたのだろう。

当時はmixiというSNSで高校時代の友人たち連絡を取っていたHachiroは、日本で大学生活をエンジョイしている彼の友人達を心底羨ましく思っていた。

自分は日本の大学へ行っていたら今頃どんな生活をしていただろうかと考えることもあったが、今更であった。

Hachiroは取り敢えず近所にある自転車屋さんで300ドルほどのマウンテンバイクを買った。

短大が始まるまでの数日はこのマウンテンバイクでHiloの街をウロウロしていた。

いよいよ授業初日、彼の最初の授業は地理か何かだった。

ちなみにこの日も雨だった。

あんなに待ち遠しかった授業であったが、Hachiroは初めての授業でもあったため少し不安そうであった。

教室に入ると10人ぐらいの生徒は既に授業開始を待っていた。

楽しそうに談笑していた。

Hachiroは何を言っているかさっぱりであった。

1人、日本人らしき女の人も教室にいた。

日本にいる時は単なる他人であって気にも留めないだろうが、この異国にいる時に見かける他人の日本人がこんなにも心強いものかとHachiroは不思議に思った。

全く都合のいい脳みそだ。

5分ほどで先生が教室に入ってきた。

先生が授業を始めた。

高校での授業とは違い、全体的に生徒と先生間でのinteractionの多いラフな感じであった。

1時間ほどの授業であったが、Hachiroはさっぱり内容が分からなかった様であった。

授業後、Hachiroにとってはこれでは授業についていけないと思い、意を決して授業にいた日本人の女性に声をかけた。

彼女はHiloにきて2年目だったと言っていた。

Hachiroは自分は来たばかりで全く授業が分からなかった事、英語力に不安があることを伝えた。

彼女にとってみたら全くのあかの他人が、同じ母国というだけで、自分の事だけを話して迷惑であっただろうが、親切であった。

彼女は留学生のための英語の教室があることを教えてくれた。

また、それだけではなく、その教室を管轄している先生がいるオフィスまで案内してくださり、その方をHachiroに紹介してくれた。

英語クラスの先生の申し出により、Hachiroは通常の授業のカリキュラムを辞退し、英語のクラスから始める事を決めたのであった。

これまた、全くの根性なしであった。


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