Hachiroの予感は的中した。
乗り継いだ飛行機はメイン州ポートランドの空港に着き、Hachiroはそこからタクシーで大学の寮があるGorhamに向かっていた。
本気で知り合いなどいない地で、ハワイ以上にアウェイな状況ではあったが、全く不安は無かった様子のHachiroであった。
むしろ何となく清々した気分で目的地へ向かっていた。
今思えば、Hachiroはハワイの留学生活でひとりの独立した大人である事を知らぬ間に自覚し、成長していっていたのであったと思う。
これは留学で得られる力のなかで語学以外の大きな副産物だとHachiroは思ったのであった。
少しずつタクシーは目的地のGorhamに向かって行くが、そこはヒロに負けないぐらいの田舎であった。
アメリカあるあるだとHachiroは思うのであった。
田舎道に突然、大学のキャンパスが現れ、この先一年間住む予定の寮に到着した。
4人部屋の比較的新しい建物であった。
寮生活は初めてのHachiroであったが、初日はまだ誰も居なかった。
そう、Hachiroの日本人は居ないであろうという予感は的中していたのであった。
というか、日本人どころか今のところホモサピエンスはどこにも見当たらなかったのであった。
